現在、いいなステーションが行っている主な事業は下記の通りです。
自分が病気になった時、自分の病気や障害のことを自ら学習したいという患者、家族のために、近年、医療機関内に「患者図書室」を設置するところが増えています。しかし、どのように患者さんのニーズにマッチした選書を行なうのか、どうPRすればよいのかなど、その後の運営に問題を抱えるケースも多いと聞きます。
そこで、図書室の実際の立ち上げからボランティアの募集、詳細な選書作業、現場マニュアル作成、ボランティア教育、患者会との連携にいたるまで、全面的に運営のお手伝いをします。ネットでの情報提供と組み合わせて相乗効果を高めるプランなども考えていきます。
いいなステーションでは、モデル事業として、2001年11月に国立長野病院(現・国立病院機構長野病院)に、「ホっとらいぶらり・長野」を設立し、その運営を委託されています。「ホっとらいぶらり・長野」は平成13年度(財)医療科学研究所研究助成により設立されました。また、2005年には、(財)大同生命厚生団地域保健福祉研究助成を受け、全国の患者情報室に関する実態調査を実施し、患者情報室の活動を見ることのできるサイトを公開しています。
自分が病気になった時、誰しも「どうして自分だけが」という孤独感に苛まれます。そこで、1999年にわが国における患者会実態調査を行い、約600の患者会の連絡先や活動内容等を「全国患者会検索」としてウェブ上に掲載しています。またこの調査結果は、「病気になった時すぐ役に立つ 相談窓口・患者会1000」(三省堂・2001)として出版されました。この調査は、平成10年度(財)大同生命厚生事業団地域保健福祉研究助成(主任研究者;仁田奈美)により行われました。
また、2004年には、情報を更新し、「全国『患者会』ガイド2004」(学習研究社)を刊行。2007年春には、がんの患者会に特化した「がん!患者会と相談窓口全ガイド」(三省堂)を刊行しています。
病気がある程度、回復したら、この闘病経験を誰のために役立てたいという気持ちになる人たちがいます。いいなステーションでは、そうした気持ちを持つ方たちにお声かけし、医療系学生や医療従事者、MRなどに患者の生の声を伝える「患者講師」として活躍いただく場所を提供しています。
2005年から毎年、東京医科歯科大学の新入生オリエンテーションに、患者講師の派遣を行っています。その活動の一部は「患者の声を医療に生かす」(医学書院)に紹介されています。また、平成17年度(財)大同生命厚生事業団地域保健福祉研究助成(主任研究者;海野幸太郎)において「患者講師の医学教育に与える影響に関する研究」を行いました。
2007年には、「医療安全」(エルゼビア・ジャパン:当時)では、「医療事故被害者にきく、その後」を連載し、当事者が医療安全に参加することの意義、当事者が自らの体験を語ることの意義について医療事故被害者に話を伺っていました。
"あったらいいな"という病院・医院を訪れ、取材活動を行っています。99年から3年間、延べ36病院取材した内容は、「ナースがつくる患者に選ばれる病院」(日本看護協会出版)に収録されています。
平成15年より、厚生労働科学研究費補助金(医療技術評価総合研究事業)を得、患者の視点からの医療安全に関する研究を行っています。
平成15年度に引き続き平成16年度も厚生科学研究費補助金「医療安全の評価指標の開発と情報利用に関する研究」(主任研究者:長谷川友紀)の一環で、「患者の視点からの医療安全に関する研究」に分担研究者として参加しています。
2005年には、「患者と減らそう医療ミス―患者は安全パートナー」(エルゼビア・ジャパン)を翻訳しました。
また医療機関や学会などで患者参加に関する講演等にも呼んでいただいており、講演活動にも励んでおります。